Atsushi Yamamoto

Rubyconf 2017にOpportunity Scholarとして参加したイベントレポ

Oppurtunity Scholars (shot by @geeksam)

この記事はつい先日Rubyconf 2017に運良くOpportunity Scholarとして参加してきた自分視点のイベントレポです。事前にいろいろ検索してもプログラムに関しての情報が全く見つからなかったので、自分の経験を将来Opportunity Scholarのプログラムに興味がある日本の方にどんな感じなのかを伝えられれば幸いです。結果から言うと全体的にメチャ楽しく、大満足な経験だったので、ぜひ次の機会に応募してみてください。

このプログラムはざっくり言うと、Rubyコミュニティに多様性を積極的に取り入れるするために、IT業界に新しく入ろうとしているヒヨッコ達にRubyconfに参加してもらうように様々なサポートを提供してもらえるものです。主に以下のサポートを受けることができます:

  • コンファレンスのチケットを無償で提供
  • 交通費や滞在費などの金銭的援助
  • 事前にメンター希望者のエンジニアとマッチング
  • 当日はプログラム参加者用に会場の最前列を保持

応募

願書を一度送ったあと、数週間後に合否の結果をメールで知らせてくれます。内容は短いエッセイをいくつか書くものです。運営側としては制作実績などより、どんな人柄なのか、いままでのRuby言語との付き合い方、そしてエンジニアとしてのキャリアのどの位置にいるのかを知るためのような印象でした。運営側はメンター希望者にも似たようなことを聞き、両側の個人的な経験や人柄をそれぞれ照らし合わせながらメンターとのマッチングを行います。 正直なぜ自分が通ったのか分かりませんが、個人的には過去のインターンでRubyを使った経験と、大学内でプログラムに興味がある学生コミュニティを運営していることを主に書きました(ある質問に対しワンピースについて熱く語ったことに効果があっのたかは不明)

メンター

自分のメンターはBundlerの開発をリードしているAndreさんでした。彼の名前はすでにオンラインで面識があったので、マッチングの知らせがあったときにはテンションがかなり上がったのをよく覚えています。事前にメールで何度かやり取りをし、オススメのトークなどを教えてくれました。当日会って話すことがなかったら気まずいだろうと思い、せっかくなので事前にBundlerに小さいプルリクを送信。 実際に会うととても気さくな方で、Bundlerに関してのいろいろ質問に答えてもらったり、彼の十年以上にも渡るRubyコミュニティとの関わりなどについて聞けてとても貴重な経験でした。 他のメンターはHerokuやGitHubなどの海外企業のエンジニアや凄腕Railsコンサルタントなど様々。話してみると全体的にメンターとの相性が良く、いろいろな面でサポートを受けれたようです。 Andreさん以外のメンターとも話す機会が何度か会ったのですが、皆優しくとても話しやすかったのに逆に驚きました。

前日

全Scholarとメンター達が事前に顔合わせをします。自分のメンターにも会える上に、初めてのコンファレンスで他のScholarsと知り合いになれるいい機会でした。その後全員でバーで軽く飲み合い、すぐに知り合いができるのは知らない街に一人で行った自分にとって大きかったです。なおバーでの費用はHeroku社持ちだったので、次作るアプリはHerokuでdeployしようと心の中で誓いました。

一日目〜三日目

三日間の時間は非常に楽しく、あっという間に過ぎてしまいました。トーク内容はRuby内の技術的なものだけではなく、業界の多様性の改善方法や面白いRubyの使い方などを披露する内容など、コンファレンス参加者の多様性を象徴するように実に多様。会うことができた様々な人たちは皆さん本当に丁寧に接していただき、経験浅い自分に対等に接してくれました。参加前は自分が場違いなるかもしれないと思うこともありましたが、無駄な心配だったようです。個人的ハイライトはMatzさんとお昼をご一緒できたこと、そして初日後にあったスポンサー主催の水族館で行われたパーティーにて、お世話になったRails Tutorialの著書と一緒に踊れたことですw。

Post lunch with Matz

全体的に

以前からよくRubyコミュニティは人柄がいいと聞いていましたが、それは本当であることを確認できた気がします。Matzさんが最初のスピーチで” MINASWAN (Matz Is Nice And So We Are Nice)” 言っていたように、学生として初めてのこの規模のイベントに参加しても非常に楽しく過ごせ、本当に貴重な時間でした。このプログラムがなければ絶対に来れなかったので、プログラムをボランティアで運営してくれた方々には感謝しきれません。

飛行機内でガガっと勢いで書きましたが、大体の雰囲気が伝わったことを願います。もし読者さんが業界に新しく、少しでもRubyに興味があれば是非来年応募してみてください。何か質問があればいつでも@jumbosushiのDMで返信します。